三谷光男

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2013年5月13日 (月)

三谷光男かわら版【2013年5月13日号】

【三谷光男かわら版(2013年5月13日号)を発行しました。】
定数削減、社会保障の改革……安倍総理は民主党との約束を果たすべき

アベノミクスに警鐘》
アベノミクスへの期待から、株価は上昇、為替も大きく円安に振れています。企業の業績も好転し、景気の先行きに明るい兆しが見え始めたことは、本当に良いことだと思っています。
 
けれども、懸念の材料がないわけではありません。国と地方が抱える一千兆円の借金が消えたわけではありませんから……。
 
今後、乱暴な金融・財政運営が行われると、長期金利の高騰を招きかねませんし、国債価格の下落は、信用不安を引き起こします。先々において、もっとひどい不況を招きかねません。そうならないように、アベノミクスに対し、警鐘の声をあげ続けていきます。

「定数削減」を実行せよ》
 
四月十七日、国会で党首討論が行われました。選挙制度改革について、衆院の定数削減を求める海江田民主党代表に対し、安倍総理は、「昨年十一月の党首討論で、野田総理が『一票格差の是正』をやろうと言って、政治は動いた。『一票格差の是正』を一緒にやろう。」と答えました。
 
野田総理が、昨年十一月の党首討論で安倍総裁に求めたのは、「『定数削減』を確約すれば、十六日に私は衆院を解散しても良い。」でした。安倍総裁はそれに応えて「次期国会で定数削減を実現する」と約束したのです。安倍総理の発言は、話のすり替えです。
 
消費税の引き上げを決めるなら、政治家がまず「身を切る覚悟を示せ」との声が、国民多くからの要請でした。今、安倍政権には、「定数削減」を実行する意思はなく、衆院定数を0増5減とする新区割り法案を通すことで、お茶を濁そうとしています。安倍総理は、国民が見ている前で交わされた野田総理との約束「定数削減」を果たすべきです。
 そして、安倍内閣には、野田内閣から、大事な課題が引き継がれているはずです。それは「社会保障と税の一体改革」です。

消費税の前に社会保障改革を》
 
先に、消費税の引き上げは決められています。民主、自民、公明の三党合意により成立しました。
 
消費増税分の使い道となる社会保障の在り方については、「社会保障制度改革国民会議(以下「国民会議」)」で議論が進められ、今年八月までに、答えが出されることになっています。「年金の抜本改革や、費用が急増する医療や介護の制度設計をどうするか」など、社会保障の具体的な方策を示さなければなりません。
 
「国民会議」の議長は安倍総理です。詰めの議論が進んでいる様子は報じられていません。参予算委で、社会保障改革を担当する甘利大臣から、先送りを示唆する答弁がありました。民自公三党による実務者協議においても、自民党は逃げ腰です。安倍政権は、どうやら、参院選が終わるまで、社会保障改革に手を付ける気持ちはないようです。社会保障の改革は、痛みを伴う難しい改革だからでしょうか?
 超高齢化に向かう中で、
社会保障の改革の中身を決めることは大変重要な問題だと思います。
 消費税の引き上げは、予定の半年前に、内閣が閣議決定で決めなければなりません。今年十月に、翌年四月に8%に上げるかどうかを決めなければならないのです。増税分の使い道となる社会保障の制度改革の答えを示さずに、消費税の引き上げだけを決めるのでしょうか?
 
安倍総理は、八月までに、「国民会議」で、社会保障改革の答えをきちんと出すべきです。痛みを伴う難しい改革であっても、「揺るぎない未来」をつくるために必要な社会保障の改革から逃げてはいけません。

5月 13, 2013 日々実感 |