三谷光男

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2008年3月29日 (土)

「後期高齢者医療制度」について

「後期高齢者医療制度」がいよいよ41日から始まります。まことに残念、そして75歳以上のお年寄りに対して(この制度をつぶせなかったことに)誠に申し訳なく思っています

75歳以上のお年寄り(全国約1300万人)が対象となるこの制度、内容は「姥捨て山」の発想でつくった言語道断の医療制度だと思っています

415日から早速それぞれのお年寄りの年金口座からの天引きが始まります。十分に周知されていませんので「なぜお金を取られるの?」と高齢者からの疑問が殺到するだろう思います。

お年寄りが受けることになる医療サービスの内容は、一番の心配の種です

そもそもこの後期高齢者医療制度は、国民医療費抑制のために行われている医療制度改正のなかでつくり出されました。

2025年度の医療給付費は今の制度のままだと58兆円になると予測されています(これまであたった試しがありませんので本当にそうなるかどうかわかりません)。58兆円になると予測される医療費を48兆円にとどめなければならない、全体でなんとか8兆円ほど削るという話です。削る8兆円のうち5兆円分をこの新たにつくる75歳以上のお年寄り対象の「後期高齢者医療制度」で削ろうという思惑でつくりあげられた制度ですので、お年寄り向けの医療サービスの内容が良くなる話はないわけです

たとえば「主治医制度」。お年寄りはたくさんの病気を抱えている。診療が重複しないように一人の主治医に情報を集めて診てもらう制度です。一見良い話に見えますが、実はとんでもない。診療報酬制度が全く異なります。(この制度以外に適用されてきた)「出来高払い制度」ではなく、1か月分の「包括払い制度」になっています。十分なサービスがうけられない診療抑制につながると思います。

先進国の中で、年齢によって受ける医療サービスが異なる医療制度をもった国など他にありません

これは一刻も早く適正な見直しをかけなければ、大変なことになると思っています

3月 29, 2008 日々実感 |